こんにちは。けいすけです。
今日は、フロントシングルについての話です。
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普通はフロントには2枚のギアがありますが
フロントシングルと言う言葉を、なかなか聞いたことがない人もいると思います。
ロードバイクのフロントギアと言うのは、通常は2枚あります。
このフロントギアを1枚にしてしまおう!
と言うものをフロントシングルと言います。
そのまま言葉の通りです。
ギアチェンジがないようなシングルギアにすることです。
このフロントシングルのメリットなどについて、話していきたいと思います。
ちなみに、僕はフロントシングルにしたことはありません。
けれど、レースなどでは、
「変速をしなくても走ることができるな」
という場所では、できるだけフロントは変速しないで走ろうとしています。
もちろん、リアは変速します。
結局、一度もフロントを変速しないでレースを走ったということも、2回か3回はありました。
それにより、かなりフロントシングルのメリットは、感じることができました。
なので、実際はフロントシングルにはしていないのですが…、事実上(笑)フロントシングルで走っているということで、フロントシングルには、これくらい良いところがあるよ!
と言うことをまとめていきたいと思います。
もちろん、悪いところもあるので、それも合わせて話をしていきます。
メリット
そもそもフロントギアを変速しないで済む
これが一番のメリットです。
フロントのギアを変速しないで進むことができるということです。
実は、フロントのギアを変速するということには、結構リスクがあります。
リスクと言うか、気を使わなければいけないことになります。
何故かと言うと、変速をするときに多かれ少なかれ、変速ショックがあるからです。
ガクンと一気にギア比が変わって、ギアが重くなる…、もしくは一気に軽くなる…、というような変速ショックがどうしても起こります。
それが例えば、勝負どころで起きてしまうとすると…、少し悩むことがあります。
急に集団が加速して、その時にフロントが小さいギアなので、いざ大きいギアに変えようと思って掛け替えます。
すると、今度は逆に重すぎて、上手い具合に加速ができない…ということが、どうしても起こります。
そこで、フロントシングルにすると、そのような変速のショックがありません。
フロントを変速せずに、全てリアだけで変速をするので、そのような変速のショックが起こらないのです。
また、チェーン落ちのリスクがかなり減ります。
チェーンが落ちるのは、はっきり言って、ほとんどがフロントギアになります。
リアで落ちるということは、聞いたことがありません。
ほとんどがフロントでチェーンが落ちるので、それに関してもチェーンを変速しないで済むのであれば、落ちるリスクはかなり減ります(全くチェーンが落ちないとは言いませんが…)。
それから、フロントのギアはどうしても変速がしづらいようなシチュエーションがあります。
例えば、登り坂、あるいはペダルに負荷をかけているときというのは、どうしてもフロントのギアが変速しづらくなります。
なので、どうしても登り坂で変速をしなければいけないような状況になってしまうと、少し大変になります。
また、機械式の変速機ではギアチェンジをするために、なかなか力が必要になります。
普段、ロードバイクに乗っているときには、
「これくらいは全然どうってことないよ」
という場合があるとします。
でも、2時間、3時間、4時間…とロングライドを乗ってきた後や、長いレースに出場して5時間くらい走った後に、
「いざ、変速をしよう」
とすると、結構それは辛いです。
力が必要と言うよりも、手に力が入らなくなってきて、なかなか変速ができない…ということが起きてきます。
以上のようなことが、フロントギアの変速です。
フロントシングルにすることによって、このようなフロントギアの変速をしないで済むということは、これはやはりものすごくメリットになると思います。
このメリットは、僕もロードバイクに乗っていて、フロントを変速しないで走っていたときにはすごく感じました。
後輪のリアのギアを変えるだけなので、かなり変速をすることがラクになるのでオススメです。
軽い、安い
その他のメリットとしては、軽い、安いということです。
これについては、僕は実際にフロントを1枚にしたことはないので、人から聞いた知識になります。
これは、すぐにわかりますよね。
フロントシングルにすると、フロントディレイラーがいらないですし、それからチェーンリングも1枚いらなくなります。
なので、確実に安くなりますし、部品を使わなくて良いので軽くなります。
値段を見てみると、普通に売っているフルセットと比べると、3万円くらいは安くなる印象です。
ただし、これはコンポーネントによっても違うので何とも言えませんが…。
つまり、フロントシングルにすることで、確実に安くなりますし、軽くなります。
デメリット
念のために、公平にデメリットも伝えます。
ギア比の幅が狭くなる
ギア比の幅が狭くなるということが、どうしてもあります。
フロントのギアというのは、何が良いのか?
と言うと、ギア比を一気に大きく変えることができるという点です。
ギア比を大きく変えることが出来ると言うのは、それだけ幅広いコースに対応することが出来るということです。
そのフロントのギアを1枚にしてしまうということは、ギア比がどうしても狭くなってしまいます。
やはり、登りは軽いギアで進みたい!
平坦は重いギアを踏みたい!
ということがあります。
では、平坦も登りもあるコースではどうするのか?
というときに、フロントシングルではどうしても対応しにくいという場合があります。
なので、コースによってはどうしても重いギアで走らざるを得ない、または、軽いギアで走らざるを得ないというように、少し中途半端になってしまうときがあります。
なので、このようなときには、フロントシングルにはしなくても良いなと思います。
あと、やはりプロのロードレース、例えばツール・ド・フランスなどを見ていると、フロントシングルで走っている選手はほぼいません。
やはりプロのレースのように、登りもあるし、下りもある、平坦は時速50㎞くらいで走るし、ラストスプリントでは、やはり時速70㎞くらいの速度が出るようなコースになってくると、やはりフロントシングルというのは厳しいのかなと感じました。
コースによってスプロケットを変更する必要がある
それから、たとえコースに対応ができたとしても、スプロケットを変更する必要があるということです。
「登りだけのコースですよ」
あるいは
「平坦だけのコースですよ」
と言われたら、このような場合にはフロントシングルでも大丈夫です。
けれど、登りだけ、平坦だけのコースであったとしても、それに合わせるためにリアのスプロケットを変えて調整する必要がある場合が出てきます。
そうすると、フロントシングルにすることによって、スプロケットをいくつも所有して、コースによって使い分ける知識が必要だったり、あるいは何回も付け外しをする手間が増えてきてしまうということがあります。
これは、やはりデメリットです。
しかし、フロントがシングルの場合だけではなく、2枚のギアであったとしてもスプロケットを変更するということはあります。
登りがメインのコースや平地がメインのコースなどでは、コースに合わせて変更をするということがあるからです。
ただし、フロントが2枚あると、やはり余程のことが無い限り、スプロケットは例えば11―30などを付けておけば対応ができると思います。
これが、もしフロントシングルになるとスプロケットを変えることの重要性はどうしても上がってきます。
まとめ
ということで、フロントシングルについて解説をしました。
最近は、だいぶフロントシングルを使えるようになってきました。
特に、今までのリアのスプロケットは11速というものが多かったのですが、最近は12速のものが出てきました。
そうして、リアのギアの枚数が増えると、それだけリア比も広く取りやすくなってきます。
フロントシングルがやりやすい環境にはなってきたのかなと思います。
フロントシングルでも、かなりリア比がワイドになってきました。
今、僕が持っているロードバイクは全てフロントが2枚のギアなのですが、次は是非フロントシングルを試してみたいなと思っているところです。
では、今回は終わりになります。
ありがとうございました。
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