こんにちは。けいすけです。
今日は、MMPについてお話ししていきます。
MMPとは、Mean Maximum Powerのことです。
パワートレーニングをしていると耳にすることがあると思いますが、それについて解説していきます。
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MMPとは
MMPとは、ある時間で出したパワーの平均値のことで、さらにその中で最大のものです。
例えば「5分間のMMPが250Wでした」などと言うことがあります。
これは、ある時間(この場合5分間)の中で出せる最大のパワーのことです。
例を出して説明していきます。
①最初の1分は250W
②次の1分は240W
③次も240W
④次は230W
⑤最後の1分は250W
この場合、5分間の平均パワーは242Wになります。
この人は5分間で242W出せるということになりますが、ある期間おいてさらにその最大値をとります。
1月:242W
2月:250W
3月:245W
4月:252W
5月:250W
そうすると、一番大きかった4月の252Wが5分間のMMPということになります。
5分間の練習をするというのもアリなのですが、レースに出れば5分間全力走の場合もあるので、そういう計り方をすることもありますね。
それから、この例でいうと3月がかなり下がっていますが、単に5分間の練習をしていないという可能性もありますね。
例えば、3月は20分走をたくさん練習していて、20分走ではこれくらいのパワーを出したけれども、5分間走はやらなかったから5分間のパワーがわからないので、20分の中の5分を切り取ればこのくらいかなということかもしれないわけです。
下がったからといって能力が下がったというわけではなく、単にその時間の練習をしていなかっただけということもあります。
このようにして、MMPを計ります。
MMPでよく使う時間
今、5分間のMMPということで説明しましたが、他にも色々あります。
- 5秒
- 10秒…神経筋パワー スプリントに効いてきます
- 1分
- 5分…VO2Max 集団を一気に引っ張る時
- 10分
- 20分…ヒルクライムやFTPの簡易テスト
- 30分
- 60分…FTP
- 120分…この辺はあまり使わないかもしれません
MMPの目安
次に、だいたいの目安としてどれくらいになるのかを紹介していきますね。
トレーニングバイブルを参考に計算しています。
5秒:863W
1分:423W
5分:240W
60分:200W
60分はFTPなのでそのまま200Wですね。
5分間だと240Wになります。2割増しくらいですね。
1分間だと423Wで結構出ますね。
5秒だともっとたくさん出て863W。5秒でそれだけ出すと一気にヘトヘトになってしまいますが。
こんな形になります。
FTPは力を計る指標としてよく使われると思うんですね。
FTPだけではなく、時間でどれくらいパワーを出せるかということがレースを走る上では重要なことなので、こういうもの(MMP)を使ったりします。
得意不得意によってMMPの値は異なる
これは、スプリンター向け、ヒルクライマー向けなどによって色々変わっていきます。
同じFTPが200Wの人でも、例えば5分間走で250W出せるという人がいたとすると、その人は一気に集団を引っ張るような動きが得意なのかもしれないですね。
あるいは、1分間や5分間のパワーが全然出ないのにFTPは200W出せる人は、長い時間走るのが得意なタイプだったりします。
このようにして見ると何が得意なのかなということがわかります。
まとめ
今回はMMPについてお話ししました。
MMPとは、ある時間で出したパワーの平均値で、さらにその中で最大のもの
FTPではなく、色んな時間でのパワーを知ることが出来ればそれを参考にした自分の得意・不得意の見極めやどんなレースが自分に合っているのかがわかるので、ぜひ参考にしてみてください。
それではまた!
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